「金閣寺」を読んで. 金閣寺 (小説) 金閣寺 (小説)の概要 ナビゲーションに移動検索に移動金閣寺The Temple of the Golden Pavilion金閣寺の雪景色(京都市)作者三島由紀夫国 日本言語日本語ジャンル長編小説発表形態雑誌掲 … 高校生 金閣寺と言うタイトルにひかれた。その理由は簡単で、中学三年の頃修学旅行で京都に行った時、金閣寺を訪れたからだ。三島由紀夫と言う作者も気になっていた。 三島 由紀夫『金閣寺』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約2786件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。 Amazonで由紀夫, 三島の金閣寺 (新潮文庫)。アマゾンならポイント還元本が多数。由紀夫, 三島作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また金閣寺 (新潮文庫)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。 信州読書会 第125 回 ツイキャス読書会 三島由紀夫 『金閣寺』 ※無断転載禁止 2 メルマガ読者 camino de shinsyu(信州巡礼)さん 『金閣寺』 感想文 筋を追うのがやっという、とても難しい小説でした。 その感想とええが、というかワイも金閣寺好きなんやがネットってなんか三島由紀夫を「まったく完璧な創作者」みたいに思ってる節あるやろ . 三島由紀夫『金閣寺』の評価と発表当時の時代背景. 三島由紀夫「金閣寺」の位置 た。身を翻へして階を駆け下りた。(第十章)という確実な意識が私に生まれたとき、私はためらはなかっぶつけた。扉は開かない。(中略)ある瞬間、拒まれてゐる 溝口は放火後、いったんは「究寛頂で死なう」という考えに囚 「金閣寺」三島由紀夫著、新潮文庫、1960.09.15 「午後の曳航」三島由紀夫著、新潮文庫、1968.07.15 「青の時代」三島由紀夫著、新潮文庫、1971.07.15 「癩王のテラス」三島由紀夫著、中公文庫、1975.08.10 「三島由紀夫「以後」」宮崎正弘著、並木書房、1999.10.01 三島由紀夫は雑誌『文芸』(昭和32年1月)での批評家・小林秀雄との対談で「美という固定観念に追い詰められた男というのを、ぼくはあの中で芸術家の象徴みたいなつもりで書いた」と話しています。 『金閣を焼かなければならぬ』 三島由紀夫『金閣寺』第七章の最後の一文である。物語も佳境に入る。めげずに読んでいこう。 第一章から読みたい方はこちらから 前回の第六章はこちらから 第六章の振り返り 第六章を簡単に振り返ろう。 ①に関して、どの分野でも通の人は名称を省略して呼びます。文学でもしかり。「三島」と呼び捨てで語ることで、文学青年感1割り増しです。, ②に関しては、本当に力強いです。何度殴ってもダウンしない強靭なタフネスの男のようです。, ③に関しては、三島はまるで武士のように、「死に様」を常に考え生きていた人間です。文豪と呼ばれる多くの天才小説家と同じように彼も自殺をします。, 「まだ20時だね。どうしよう、もう少しだけ飲んで2軒目行くか。同じのでいい?すみません、獺祭一合お願いします。, 重厚感のある小説か。そうだな、三島由紀夫の『金閣寺』がオススメかな。知ってる?あ、そうそう。内容はちょっと難しいけど、その分濃厚でガツンと来て読み応えがあるんだよ。, 三島の文章は力強くて読んでると疲れるんだけど、ノーベル文学賞の候補にもなったくらいだから、日本だけでなく世界的にも有名なんだよ。『仮面の告白』とか『潮騒』とか色々書いてるけど、その中でも僕が好きなのは『金閣寺』かな。『金閣寺』ではね、一貫して「美意識」について書かれている小説なんだよ。, 金閣寺って今も京都にあるけれど、あれって一回燃やされてるって知ってる?確か1950年に当時金閣寺のお坊さんの修行をしていた青年が火を点けたんだよ。その事件を題材にして、どうしてお寺の若い修行僧が、どんな心理状態で、どんな考えを持って金閣寺を燃やしたのかを、三島由紀夫なりの解釈で語ったのが『金閣寺』なんだよ。, 『金閣寺』はね、貧しいお寺で育った溝口という少年が主人公なんだ。溝口は幼い時から、寺の僧侶であるお父さんから「金閣寺は美しい。この世で一番美しいものは金閣寺だ。」って言い聞かされて育てられたんだ。「お前は金閣寺で修行できるようになりなさい」って言われるんだよ。金閣寺は当時から超有名で、お坊さんにとってそこで修行するのはいわばエリート街道なんだよね。だから溝口も「金閣寺は美しい、金閣寺は美しい」ってずっと思って生活していたんだよ。だから例えば、お花を見たら「金閣寺みたいに綺麗だな」とか、夕日を見たら「金閣寺のように美しいな」みたいな感じに、金閣寺を美のイデアとして捉えていたんだよ。, そこから月日は経って、夢が叶って溝口は金閣寺に修行をしに行くことになったんだよ。溝口は、修行できるのはもちろん嬉しいんだけど、幼少期から心の中にある美の究極体である金閣寺をこの目で見られることに興奮するんだよね。とうとう対面の時がやってきて、溝口はドキドキして、夢の金閣寺をその目で見るんだけど、なんと、全然美しくないんですよ!溝口は衝撃を受けるんだよ。本物の金閣寺よりも、自分の心の中にある金閣寺の方が美しかったんだよね。この金閣寺が美しくないとおかしい、だけど、現実の金閣寺はどうもつまらない。こんな葛藤から『金閣寺』は始まるんだよ。, 溝口は悩むんだよ。現実の金閣寺、イメージの金閣寺、どっちが本当の「美」なのか。この葛藤がこの小説の主題。美意識。美とは何か。, この悩みは僕らも経験あるよね。例えば、海外旅行をすごい楽しみにしてウキウキで想像するけど、実際に来ると思ってたより綺麗じゃなかったり。有名だからとりあえず来てみたけど、マーライオン、こんなもんなの?みたいな肩透かし食らった感じ。想像より現実の方がつまらなかった経験たくさんあると思うんだけど、それをより高尚に扱っているのが『金閣寺』なんだよね。イメージと現実どちらが本当の美なのか。, そんな溝口だったけど、つまらない現実の金閣寺がある瞬間ものすごく美しく見える時が2回あったんだ。, 1回は音楽が流れている時なんだよ。溝口の友達に尺八が得意な人がいるんだけど、その友人が尺八を奏でている時、金閣寺は物凄く美しく見えるんだ。例えばテレビでも映画でも、音楽が流れるだけで何気ないシーンが感動するものになったり印象深くなったりするでしょ。BGMとしての音楽。実は三島がここで音楽を出したのはそういう意味ではないんだよ。ここで三島はね、「音楽が流れると金閣寺が移ろいゆくものになる。だから美しく見える」って、書いてるんだ。つまりね、金閣寺って何百年もそこにあり続けた不滅のものでしょ。永久不滅で変化しない。一方、音楽は絶えず消えていくものでしょ。旋律は確かにあるんだけど、常に変化して流れている。形がなくて移ろい行くものだよね。, だから、ずっと昔からあって未来永劫そこにあり続ける不滅の金閣寺に音楽が加わると、そこに時間が流れる。時間を意識する。無限の金閣寺に音楽が足されると有限になる。そうすると金閣寺は移ろい行くものに見えるんだよ。だから溝口は美しく感じたんだ。めちゃくちゃ深いでしょ。, それともう一回の美しく見える瞬間はね、戦争が始まった時なんだ。第二次世界大戦のことね。戦争が始まると、果たして僕らは明日生きているのかって命の心配をするでしょ。金閣寺も同じように、そこに永久にあるはずだったものが、明日あるか分からないぼやけた存在になるんだよね。三島は、「金閣寺は時間の海を渡ってきた船のようである」って表現してるんだけど、そのずっとあり続けた金閣寺が、空爆で木っ端微塵に吹き飛んでしまうかもしれない。永久にあり続けると思ってた金閣寺が急に危うい存在になる。そうなると、また輝きだすんだよ。これはなんとなくわかるよね。もののあはれだよね。, だけど結果として、溝口は同じ戦争から絶望も味わうんだよ。日本が負けて戦争が終わると、あたりは焼け野原になって人もたくさん死んだ。だけど金閣寺はとうとう空襲に焼かれずに残ってたんだ。これからも超然とそこにあり続ける金閣寺が溝口を絶望させたんだよね。もう移ろい行かない現実のものになってしまったんだよ。, 最終的には、1950年に起きた事件を題材にしているから、この小説の中でも溝口は金閣寺を燃やすに至るんだよね。燃え盛る金閣寺を山の上から見て、タバコに火をつけて一服する。そして「これからも生きていこう」と心に決める。これで話は終わり。, 僕らの日常生活でも時々起こる現実とイメージの美の乖離に真面目に取り組んだ小説なんだよね。, この小説の中で明確に答えてはないんだけど、僕の解釈では三島は、結果として現実ではなくイメージの美を選んだと思うんだ。僕は『金閣寺』の最後のシーンは、現実と別れを告げてイメージと共に生きていく三島自身の決意証明だと思うんだよね。, これは本人の死生観にも繋がるんだけどね、三島はエッセイで、「男は45歳、女は35歳まで」って言ってるんだ。そこまでしか生きちゃいけないって意味なんだ。三島は自分の死ぬ年齢を45歳と決めていたから、そのゴールに向かって究極の死に方を常に自問してたんだよ。「どう生きるかはどう死ぬか」。三島は死に様を考えてたんだ。三島は30代になってから筋トレを始めて筋肉をつけたんだけど、その理由はかっこいい死に様を見せるためなんだよね。あるエッセイで「体に贅肉があったりやせ細っていたら死に様の体裁が整わない」って語ってるんだ。美しく死ぬためには筋肉をつける必要があったんだ。そして実際に三島は市ヶ谷の自衛隊駐屯地で割腹自殺をするんだよ。45歳の時に。, 例えば筋トレしたり勉強したり僕らが何かに努力をしている理由って、成功したいとかモテたいとかお金稼ぎたいとかただの趣味とか、色々考えられるけれど、要は全て「現実世界を充実させたい」からだよね。でも、三島が筋トレをしたり小説を書いたりするのは、全て「美しく死にたい」からなんだよ。確かに深く考えると、生きている時の行為は全て死ぬ時の状態に繋がっているから、生きることは死ぬこととほぼ同義なんだよね。だけど、僕らは明日も明後日も自分が生き続けるって思ってるから、今の行為が死に繋がってるとは意識しない、すなわち「死に様」なんて普段考えないよね。でも、自分のタイムリミットを45歳に設定してる三島は、朝ごはんも、筋トレも、仕事も、睡眠も、全て死に繋がっていると意識しているんだよ。確かに三島の考え方は一理あるけれど、ものすごいストイックな死生観だよね。, 溝口にとっての金閣寺は、現実で普遍的に美しいから、燃えて現実から消えた時、そのイメージがより究極な「美」になったんだ。それと同じで、三島自身も、生きている時に数々の作品や言葉を残し、肉体までも美しいものにしたから、その体が現実から消滅した時(死んだ時)、そのイメージは究極な美になったんだよね。事実、三島が残したイメージに魅かれて、死後多くの人が彼を研究して愛読しているよね。現に今僕はここで、現実では会ったことのない三島をイメージだけで語ってる。イメージをより究極な美にするために、現実を強く、美しく生きる。そういう生き方を三島はしていたんだよ。かっこよすぎるよね。, 記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。. 三島 由紀夫『美しい星』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約660件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。 三島由紀夫の小説は大昔に『金閣寺』『仮面の告白』『花ざかりの森・憂国』を読んだが、内容を覚えておらず、決して読みやすくはない文体に挫折したものもある。小説を読み始めたばかりで、当時の自分にはまだ早かったのかもしれない。 三島由紀夫の美意識が書かれている 「まだ20時だね。どうしよう、もう少しだけ飲んで2軒目行くか。同じのでいい?すみません、獺祭一合お願いします。 重厚感のある小説か。そうだな、三島由紀夫の『金閣寺』がオススメかな。知ってる? 真夏の死 (新潮文庫) www.amazon.co.jp 693円 (2021年02月05日 04:38時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する あらすじ 海難事故で幼い子供を失った夫婦。不幸に直面した衝撃と怒り、悲嘆からの逃避、忘却のはじまり、そして──喪失の後の心情を克明に追う「真夏の死」のほか、川端康成に … 三島由紀夫『金閣寺』感想|圧倒的表現と鬱屈した幻想哲学に酔う日本文学 | 読書空間Z 学び カテゴリーの変更を依頼 記事元: motarasu.jp 適切な情報に変更 海難事故で幼い子供を失った夫婦。不幸に直面した衝撃と怒り、悲嘆からの逃避、忘却のはじまり、そして──喪失の後の心情を克明に追う「真夏の死」のほか、川端康成に評価され作家デビューのきっかけとなった「煙草」、レズビアニズムを扱った先駆的で官能的な「春子」など、短篇小説ならではの冴えが際立つ11篇を収録。著者による解説も付した自選短篇集。, ポップに解説してはなんだか負けたような気がするのだ。三島には大きく分けて妖しい・快活・静謐さのジャンルがあって、それを天才的な俯瞰視点から圧倒的語彙の暴力により形成されている。, 読むたびにボコボコにされるが暴力的なほどに美しいし、また挑戦でもあるが確実に今の自分を引き上げてくれるものでもある。, 「煙草」はまさに読んでいて匂いが感じられる。三島初期の小説だが、この匂いを辿っていけば今後の三島作品にどうやっても行き着く。, エロティックと官能は全く別もんだと思わせてくれたのは「春子」。一体どうやって描写のほとんど無くしてこれだけ何かいけないものを読んでいるような気持ちになるのであろうか。「言葉一本でねじ伏せる」をやっている三島にしかできないことであろうが、セックスの描写を書けばいいと思っている猿みたいな今時の作家には一度読んでおけよと言いたい。, 残酷でありながらもほろっと哀しみと納得が残る「サーカス」。そして「潮騒」のような清い、真っ白な青春を一瞬見せられてからの、戦争の理不尽さを叩きつけられる「翼」。この物語では爆弾でヒロインの首が飛ぶ。しかし主題は理不尽さではなく、もっと切ない青春の後ろ姿であった。, 快活な描写でコミカルに進んでいく「離宮の松」。「兵隊さん、カムバックよ〜」のセリフで「翼」の悲しみから一瞬引き戻されるが、この少女の選んだラストがおそらく一番残酷であるのは間違いない。, ちょっと推理チックな、美女に読者も一緒に翻弄されてしまう「クロスワード・パズル」。表題作でもある「真夏の死」は、これぞ三島だなという作品で、ノンフィクションのルポを読んでいるようだった。「人間を狂気に陥れ、死なせるのには、どれだけの大事件が必要なのか?」を作中で実験を行い、冷静にそれをしげしげと眺めているかのよう。恐ろしいよ…。, こちらも「花火」で一瞬気持ちを軽くさせてもらい、ストーリーを楽しもう。そのあとは「貴顕」による圧倒的な言葉の美しい暴力。心ゆくまで殴られてみよう。(全く解らない!!!), 「葡萄パン」で村上龍の「冷静と情熱のあいだ」を思い出し、最後の「雨の日なかの噴水」でもう一度青春の可愛らしさを薫らせてもらって読了。, 僕の持っている語彙では到底表せないこの感情を全て一冊で体験できてしまう「真夏の死」。いきなり「金閣寺」を読むよりはこっちの方がとっかかりはいいかもしれない。最後に「雨の日なかの噴水」のセリフで締めるならば、, 三島MIX度:★★★★★悲しい・残酷度:★★★★★でも美しい度:★★★★★おすすめ度:A, #エッセイ #小説 #スキしてみて #読書感想文 #書評 #日本文学 #三島由紀夫, 駄文・創作・随筆・エッセイ(ANTI-HERO SUPERSTAR/Vo.Gt)webマガジン運営「YUMEOCHi」→. 昭和25年7月2日午前3時頃に、金閣寺は 炎上消失した・・・犯人は同寺徒弟の学生。 三島由紀夫はこの事件をモチーフに事件 から6年後に観念小説「金閣寺」を 書き上げ発表している、 この作品について今日は記したい。 *1.社会的接点 と 2.作品感想文に分けるので興味あるほうをどうぞ。 私:主人公。生まれつき吃音(きつおん。どもること)を持っているせいで、消極的な性格で、社会になじめていない。 有為子(ういこ):裕福な家の美しい娘。主人公に女性への苦手意識を芽生えさせた。 鶴川(つるかわ):主人公と同じく、金閣寺で修業をする青年。吃音を持つ主人公と仲良くしてくれる唯一の存在。 柏木(かしわぎ):主人公の大学の友人。内反足(足が異常に曲がる障害)の持ち主だが、それを利用して多くの女性をもてあそんでいる。

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